ヒメジュウジナガカメムシ 2022年10月12日 橿原昆虫館周辺

 

 

 

 集団で固まっていました。ネットで調べると、次のようなことを書かれている人がいました。詳しい、観察記録を残している方です。見習いたいと思います。

「今年あらためて検索するうちにぴったりの文献を見つけました。書名もずばり「カメムシはなぜ群れる?」 藤崎憲治(2009), 京都大学学術出版会。副題は「離合集散の生態学」。この本を参考にすると、これは食べるための群れと考えられました。カメムシは吸汁する時、唾液を注入するそうです。唾液に含まれている消化酵素が大量に入れば 硬い茎を化学的に変化させ、口吻が入り易くなります。1匹では出来ないことが群れてこそ可能になるというわけです。群れることは天敵からの防御にもなります。1匹が捕まっても残りは逃げられるからです。またヒメジュウジナガカメムシが群れれば赤い警告色はより強調されるでしょう。トウワタにはカルデノライトという毒物質があり、その汁を吸ったカメムシにも蓄積されます。これを食べた鳥は消化器症状を起こすため次からは食べなくなるそうです。」(はるなつあきふゆ夕菅の庭)