█マムシグサ 2022年8月27日 槙尾山施福寺参道
もうすぐ、実が赤くなります。毒を持っている植物です。ネットで、情報を調べました。鳥たちは食べる、という報告がされている論文もありました。
「マムシグサの実は赤く大きなベリーのようです。赤いためおいしそうに見えるかもしれませんが、食べることはできません。マムシグサは果実だけでなく全体にシュウ酸カルシウムの針状結晶、サポニン、コイニンという成分が含まれていてこれらの成分は有毒です。誤って食べてしまうと口の中で激痛がでるため、飲み込むことすらできないでしょう。万が一体内に入れてしまうと、下痢、嘔吐を引き起こします。最悪の場合は心臓麻痺となり死亡することすらあるため、マムシグサの実は非常に危険です。絶対に食べないでください。万が一食べた場合はすぐに病院へ行くことをおすすめします。とくに緑色の状態の実は毒が強いとされているので気をつけましょう。まれに毒抜きをしてマムシグサの果実を食べる人がいますが、こちらはおすすめはしません。ここまでマムシグサには毒があるとは記載しましたが、漢方では高麗天南星として利用されています。鎮静作用や去痰作用があると考えられています。自生するマムシグサを自己判断で漢方として利用するのは危険なためご注意ください。」(Green Snap)
「大石さんたちは,2013年秋から16年春にかけて石川県の里山でマムシグサの果実に向けて自動撮影カメラを設置し,またフンに含まれる種子の発芽実験を行ないました。その結果,年によって食べられたり食べられなかったりするのですが(おそらく周囲の果実の豊凶に影響されるのではと大石さんたちは考えています),様々な鳥や哺乳類がマムシグサを食べることがわかりました。そしてヒヨドリとシロハラが特に多く食べ,そのフンからでる種子にも十分な発芽能力があることがわかり,これらの2種が有効な種子散布者である可能性が高いと考えられました。」