█ケリ 2022年5月29日 金岡南中学校近くの田んぼ
ケリの飛んでいる写真を撮ることができました。鳴いて声をかけ合っているので、居場所がすぐに分かります。田植えが始まる前の田んぼに来て、虫を食べているのでしょうか。
「ケリはチドリ科タゲリ属の野鳥で、日本に生息するチドリでは最大の大きさになります。特徴的な「ケリッ」という鳴き声から名前がつきました。田畑の減少により個体数が少なくなり、福島県、埼玉県、千葉県、高知県ではレッドリストの指定を受けています。ケリの全長は35㎝ほどです。ハトと同じか、少し大きい程度です。目は赤色で、黄色のアイリングがありますよ。体の上面は灰褐色で、頭部から胸上部は青灰色です。体の下面は白色です。正面から見ると胸に大きな黒色の三日月がありますよ。この特徴的な三日月模様は「胸帯」と呼ばれます。翼は広げると先端が黒色です。くちばしと足は黄色でくちばしの先端は黒色をしています。飛んでいるときに、尾の先から出るほど長い足も特徴的です。オスメスで体の色に違いはありません。「小翼羽」と呼ばれる翼の一部で、人間の親指にあたる羽に爪があります。この爪の大きさや色でオスメスの区別をつけます。ケリは主に田畑に生息しています。カエル、ミミズ、昆虫などを食べています。ケリは田おこしや田植えの時期である3月下旬から田んぼに巣を作ります。巣は壊されても何度も作り直しますよ。地域によっては抱卵の時期と重なることもあります。最終的には、田んぼのあぜ道に巣を作ります。直径20㎝、深さ5㎝ほどの巣で、6月上旬にはヒナが生まれますよ。」(PEPY)


