タブノキ 2022年2月20日 近くの大きなマンションの大樹

 

 孫が住んでいる大きなマンションの角に植えられている大樹です。生け垣の木には、それぞれ植物名が付けられているのですが、この大樹には植物名が付けられていませんでした。前から気になっていたので、孫の母(娘)に、マンションのコンシェルジュを通して、管理会社に問い合わせてもらい、名前を調べてもらいました。タブノキだという、返答をもらいました。

 

 タブノキについて調べてみました。

「暖地の海岸沿いに自生するクスノキ科の常緑樹で、北海道、青森及び岩手を除く日本全国に見られる。漢字表記は「椨」だが、本来、中国では「楠(日本ではクスノキ)」と表し、南方系の樹木であることが分かる。日本以外では中国南部、韓国(済州島のみ)、フィリピンなどに自生する。名前の由来には諸説あるが、古代朝鮮語で丸木舟を表す「トンバイ」がタブに転訛したとする説が有力である。また、タブノキは日本書紀に登場するほど神事との関連が深く、「霊(たま)が宿る木」を意味する「タマノキ」から転訛したという説もある。 タブノキは幹が真っすぐに伸び、樹高が最大30m、直径が3.5mにもなることから、船を作るのに使われる。古代に朝鮮半島から渡来した丸木船は全てタブノキで造られたほど日韓交易に貢献している。材質はやや硬くクスノキに似るが、クスノキに比べて用途が少ないため「イヌグス」という別名がある。建築、家具、枕木、彫刻、パルプ、器具(臼や木鉢)、薪炭に利用され、その歴史は縄文時代まで遡る。材の色合には個体差があり、赤みを帯び、より良質とされるタブ材をベニタブ、白っぽいものをシロタブと呼んで区別する。また、木目に巻雲紋が出るような老木を特に「タマグス」として珍重する。タブノキは耐潮性に優れ、地下に海水が浸入するような土地や波打際でも育つ。このため、魚群を追い込んで捕獲する「魚つき林」として使われ、各地の海辺にはその名残となる大木が多い。」(庭木図鑑)