■アカホシテントウの蛹 抜け殻 2020年12月22日 羽曳野市
ウメの木の枝に、見慣れないものが付いていました。貝殻虫かなと思って写真を撮ったのですが、ネットであちこち調べると、アカホシテントウの蛹の抜け殻のようです。
ネットには、このアカホシテントウの記録を書いている人がいました。次のようです。
「●アカホシテントウは背中の紋様が他のテントウムシの紋様と違って、 ルビーのように透き通った赤色の紋様をしていてとても美しいテントウムシです。アカホシテントウは幼虫も成虫もタマカイガラムシを食べます。タマカイガラムシはウメ、クヌギ、クリなどの木に付くカイガラムシです。 左の写真の丸い茶色のものがタマカイガラムシの抜け殻です。この殻の中や下に卵が産みつけられていて、12月頃から孵化が始まり、この幼虫を食べにアカホシテントウがやってきます。
12月になると、どこからかアカホシテントウが集ってきます。 タマカイガラムシの多くいる木にはアカホシテントウも多く見つかります。
12月も終わりになると交尾しているテントウムシもよく目に付きます。産卵はいつになるのだろう。
1月には餌をたっぷり食べて成熟を待っているようです。
2月に入ってアカホシテントウの産卵が始まりました。 タマカイガラムシの殻の中に黄色いアカホシテントウの卵が見えます。黄色い卵が1個殻の外に出ていましたので見つける事が出来ました。卵を探すのは大変でしたがあちこちに見つかりました。
4月に入って孵化が始まりました。卵の期間は二箇月もありました。 左の幼虫はタマカイガラムシで、右の幼虫がアカホシテントウです。 孵化したばかりの幼虫は体長約1㎜の小さいものです。 同じ大きさのカイガラムシを食べれるのだろうか。
5月に入ると遅れて孵化した幼虫や大きい幼虫などが入り乱れて餌の取りあいに成ります。 中央部下の白っぽいものはアカホシテントウ2令幼虫の脱皮殻です。 左上の白いものはタマカイガラムシの脱皮殻です。木の枝枝には幼虫がとても多く見られました。
5月中頃には終令幼虫がどんどん集ってきます。日に日に多くの幼虫が集ってきます。 アカホシテントウの蛹は集団で枝に見つかります。どうして集るのか謎だそうです。
この謎をアカホシテントウに聞いてみたいですね。
5月の終り頃に羽化が始まりました。羽化直後の羽の色はまっ黄色でした。 中羽を伸ばして乾燥(完成)を待っているようです。前胸部分は初めから完成しているようです(まっ黒です)。 3時間後には羽が茶色くなってきました。次々と羽化が続きます。3日たって茶色は濃くなりますがまだ黒くはなりません。 この枝にはおよそ50個の蛹がありましたが一週間後すべて羽化していました。付近の枝の合計で1000匹はいたようです。」
➡12月頃にも、アカホシテントウはみられるようです。
➡次回、羽曳野市の道の駅に行った時、周辺を探して見ようと思います。