仁徳天皇陵古墳の堀の水は、百舌鳥八幡駅近くにある芦ヶ池から、流れていることが分かりました。堺市のホームページに、この水路について書いていました。かつては狭山池から流れていたこと、今は芦ヶ池に地下水をくみ上げて送っていること、堺環濠集落の土居川にもつながることが分かりました。水路に沿って、フィールドワークをしてみました。
「芦ヶ池水路は、堺区向陵東町3丁にある向陵公園から仁徳天皇陵に至る、延長1.4キロメートルほどの水路です。現在の水源は井戸水ですが、かつては狭山池から水を引き、仁徳天皇陵の濠(ほり)につながり、そして環濠集落堺の濠(内川・土居川)から、大阪湾に注ぐという水の循環を形成していました。いわば、貴重な歴史的財産のひとつなのです。」
<堺市の「仁徳陵・内川水環境再生プラン」 平成23年>
・芦ヶ池から仁徳天皇陵の濠に水を流すため、向陵公園に第2の井戸を設置しました。これまで工業用水を仁徳天皇陵の濠に流していましたが、現在は芦ヶ池からの水が仁徳天皇陵の濠の水を浄化しています。
・芦ヶ池水路は、JRから仁徳天皇陵まで水路が消滅しているところがありましたが、この水路の復元を行いました(直径30センチのパイプを埋めました)。
・芦ヶ池水路はJRを水路で越えています。老朽化により四角い水路から、現在は丸型の「水管橋(すいかんきょう)」に改修しています。
・芦ヶ池水路は南海高野線をサイフォンでくぐっており、この改修を行いました。
現在のレンガ造りの水路を補強して整備しました(レンガは残念ながら見ることができません)。
芦ヶ池
堺高校前の水路
メダカがたくさんいます
三国ヶ丘駅の上を通る水路
水路のルート