アインシュタインが5歳の時、父から方位磁針を与えられて、物理学に興味を持ったことは有名な話です。ネットからの引用ですが、次のような記述を見つけました。

 3歳で、方位磁針に興味を持つことができるのは、凄いことです。

 

 

 「アインシュタインは1879年にドイツのウルムというところで小さな電気工場を営む父のもとに生まれた。父は工場の経営面をあずかっていて、技術面はもっぱら叔父であった。幼いアインシュタインは叔父の影響で自然科学に興味を抱いたようである。彼は小さなころに宇宙には永遠の法則が存在するという考えをもった。それには方位磁石が関係していた。
 父は、彼が5歳のとき方位磁石を買い与えてくれた。アインシュタインは方位磁石をどこへ動かしても針が示す方向は一定であることに大いに関心を示し刺激を受けた。「そのときのアインシュタインの解釈は、目には見えないが、この方位磁石の針をいつも同じ方向へ向ける何物かが、ふつうは空虚であると考えられているわれわれの空間のなかにあるはずだということであった」(矢野健太郎「アインシュタイン伝」)。
 アインシュタインは針自体に意思があって針はその意思によって一定の向きに動くのだとは考えなかった。針のまわりは空間だけで何もないが、宇宙には目に見えない力がはたらいているにちがいない。彼はその「目に見えない力」が針を一定方向に差し向けていると考えた。彼は「目に見えない力」は何であるか知りたいと思った。
 ウィリアム・ヘルマンスの著書によると、アインシュタインは、ヘルマンスが50歳を超えたころのアインシュタインとはじめて面会したとき、この方位磁石のことをよく憶えていたようである。
 「父が、おもちゃにコンパスをくれたんだ。その針の動きがとても面白くて、もう眠れないほど熱中した。そのうち何度コンパスをくるくる回しても、なぜ針がいつも同じ方向を向くのか知りたくなった。で父に、針の先をつねに北に向けようとする力が外部に存在しているのかとたずねた。父は、そういう力があるとはいったけれども、その原因までは教えてくれなかった。そこで技師だった叔父に同じことを聞いてみると、彼はすぐ『未知なるものをXとして、それから、それが何だかわかるまで調べるんだよ』と、代数の基礎を教えてくれた。それからというもの、わからないものなら何でも、とりわけ磁気みたいなものについてはXと呼ぶようにしてきたんだ」(「アインシュタイン、神を語る」)。
 父は方位磁石をアインシュタインに与えたが、息子の「外部に存在している力」の疑問については答えを返さなかった。それは自分で探しあてることであった。叔父はその代わりに、「未知なるものをX」とし、それを理解できるまで努力するという知恵を彼に教えた。」

 

 次世代のアインシュタインになるかも。3歳、期待しています。

 

 

いて座