高山と平湯温泉とのちょうど間ぐらいに、飛騨大鍾乳洞があります。これまで、日本各地の鍾乳洞を見てきているので、ぜひここも訪ねてみたいと思っていました。上高地への旅行の時に、立ち寄ることができました。
パンフレットには、「岐阜県高山市丹生川町の飛騨大鍾乳洞は、日本全国に約80か所あるという観光鍾乳洞の中でも、日本一の標高900mに位置し、1965年に大橋外吉により発見されました。このあたりは2億5千万年前には海だったため、海の中のサンゴなどから石灰石ができ、長い年月の間に雨水に溶けて、鍾乳洞がつくられていきました。膨大な時間と大自然が作り上げた驚異の芸術鍾乳洞をお楽しみ下さい。」とありました。長い急な階段とか、細い通路もありましたが、800mほど、30分間の鍾乳洞歩きを楽しみました。鍾乳石がとてもよく保存された、素晴らしい鍾乳洞でした。
2億5千万年前ということは、古生代ペルム紀(二畳紀)から中生代三畳紀の頃に堆積した石灰岩だということです。
ウミユリの化石が、鍾乳洞内で見られました。ネットには、「岐阜県内にあるほかの鍾乳洞と同様に、美濃帯堆積岩類の石灰岩で形成されており、その中には当時のサンゴ礁に生息していた生物であるウミユリやフズリナの化石が多く含まれている。」とありました。
大学生の頃、地学実習で岐阜赤坂の石灰岩石切場に化石採集に行き、何種類かのフズリナ化石の岩石プレパラートを作ったことを思い出しました。また、高校生の頃、岐阜円原川の上流の観光鍾乳洞になっていない洞窟にも行ったことあります。廃校になった小学校に寝泊まりして、一週間毎日もぐって鍾乳洞内の地図の作成をしたのも、この同じ石灰岩だったのだろうと、いろいろ思い出してきました。
ウミユリの化石
ヘリクタイト
国内でも数少ない、ねじれて垂れた“ヘリクタイト”と呼ばれる鍾乳石が多数見られる
(*^▽^*)