電熱線(ニクロム線)の発熱実験のデータをとってみた!  ショック! ひらめき電球


先日、橿原市の理科部の先生と実験をしてきました。

その時の実験の結果を記録します。


<実験条件>
   ・ニクロム線  0.2mm(10cm)  0.4mm(10cm)
   ・3Vの電圧をかける。
   ・1cm角の発泡ポリスチレンが切れる時間を2回測定して平均をとる。
   ・15人の理科部会の先生方が5グループになり、データをとる。


<結果> 早く切れた方(単位は秒)を赤く示す

①マンガン乾電池
  0.2mm   13.6   47.3  
  0.4mm   20.3  180
②アルカリ乾電池
  0.2mm   24.0  13.0  7.5  18.8
  0.4mm   15.9  12.5 11.2  14.9
③エネループ蓄電池
  0.2mm   11.6  11.4  11.0  22.3  13.6
  0.4mm    8.7  12.4  10.4  12.3  10.5
④電源装置 ケニスS-3
  0.2mm    5.0
  0.4mm    6.6
⑤電源装置 ウチダTY-3J
  0.2mm    7.4  10.0
  0.4mm    6.3  10.0
⑥電源装置 シマズSTH5J
  0.2mm    
3.4
  0.4mm    6.1
⑦電源装置 ヤガミ BP9V
  0.2mm    5.0
  0.4mm     ?
⑧電源装置 ウチダTY2BA
  0.2mm   
13.0
  0.4mm   19.5


<考察>

エネループは、5班全てが取り組み、4班が太い方が、早く切れる

・アルカリ乾電池は、4班が取り組み、3班が太い方が、早く切れる

・マンガン乾電池は、2班が取り組み、2班が細い方が早く切れる

・電源装置では、

   それぞれの機種に対して、複数の班が取り組んでいないが

     太い方が早い  1

     細い方が早い  3

     わからない    1


・3Vをかけると言っても、同じような大きさの電流が流れないことがよく分かる。

・子ども達に実験をさせるとき、同じ機種の電源装置を使わないと、実験結果がばらばらになる。

・教師がしても、実験データのばらつきが大きい。


・次回は、電源装置ごとに、もう少しデータを多く取り、機種の特性を知って使えるようにしたい。


<感想>

こまった実験だなあ  \(*`∧´)/



こぎつねさんぽに出かけよう

      乾電池を使って実験


こぎつねさんぽに出かけよう
        いろいろな電源装置


こぎつねさんぽに出かけよう
       いろいろな電源装置





<実験結果がばらつかない対策>

 方法

0.2mmと0.4mmの電熱線を並列につなぎ、電源装置で同時に3Vをかける。

3Vで動きが無いときは、もう少し電圧を上げる。


 結果

太い0.4mmの方が先に切れる。 (;´▽`A``



こぎつねさんぽに出かけよう
   電熱線を並列につなぐ