北新地の鮨の雄、寿しおおはた。最近小肌に合うシャリを研究していた大畑氏が開発した新シャリ。これをこれまでの3種類のシャリと合わせて、白シャリ→新シャリ→ロゼ→赤シャリの順に鮨を提供するようになった。したがって鮨とアテが交互に出てくるすし匠方式で鮨が提供されるようになった。

 

鮟肝とナスの煮物。

 

江戸前のドラゴン。ブランド太刀魚は脂が乗って美味い。

 

先ずは白シャリ。白甘鯛瞬間昆布締め。

 

スミイカ。冬近くになって益々ねっとり。

 

津居山蟹。タグ付きカニは味噌と和えて最高の味。

 

タコ。冬のタコは裏旬。煮る方法は新橋しみづの親方の直伝らしい。噛み応えのあるタコは新しい美味しさ。

 

ここから新シャリ。紅葉鯛の瞬間昆布締め。

 

サヨリ。

 

さてマグロである。この日は大畑149kg7日熟成と三厩217kg14日熟成の食べ比べ。津軽半島のマグロはこの時期イカを食べており、イノシン酸とタウリンのダブルアミノ酸効果で旨味が強い。

 

大畑赤身。おおはたで大畑を食べる贅沢。この時期の津軽海峡のマグロはうっすらと脂が乗っている。

 

三厩赤身。旨味が大変強い。大畑との味の差はあまり感じなかった。

 

大畑中トロ。美味いの一言。

 

三厩中トロ。新シャリって中トロまでのマグロにもよく合う事が再確認された。

 

小肌のために開発された新シャリと小肌はもちろん合う。

 

ここからシャリはロゼ。穴子。

 

カマスの味噌幽庵焼き。

 

北海道のボタン海老昆布締め。

 

ここからシャリは赤。大畑のトロ。大理石文様が美しい。

 

三厩のトロ。もはや大トロと言っていいくらい脂が乗っている。

 

タラ白子の蒸し鮨。赤シャリとのバランスがいい。

 

肉厚な天然の車エビ。エビの朧をかましてある。あの早川光がおかわりした逸品だ。

 

大畑大トロ蛇腹。脂の上から怒涛の旨味が押し寄せてくる。

 

三厩大トロ蛇腹。広告に出せるような美しいフォルム。美味しさも完璧。

 

大畑大トロ霜降り。美味しさで脳天が痺れる感じ。

 

そしてこの日の究極の1貫。三厩大トロ霜降り。EPAは上質で口の中でほどける。

 

ウニトロタク。赤シャリの中で無ければ少しくどいかも。

 

そしてこの日の究極の巻物。三厩の大トロ鉄火。面積問題完全クリア。じっくりといただく。

 

ブイヤベース様の赤出汁。日本橋の大源味噌を使っている。

 

クラシックな玉子焼き。海老とホタテ濃度が濃い。

 

デザートのシャインマスカットのコンポート。

 

お茶で終了。

 

今回も素晴らしかった。4種類のシャリの使い分けはかなり難しいだろうと考えていたが、困難を易々と卒なくこなすのが一流の証。シャリとネタの新たな組み合わせの妙が新シャリでさらに広がったと思う。

 

美味しかった。ごちそうさま。

 

寿し おおはた寿司 / 北新地駅大江橋駅渡辺橋駅
夜総合点★★★★ 4.8