緊急事態宣言下で手早く食事を済ます必要があったので神座道頓堀店へ。私にしては珍しい行動だが、昔は良く行った。神座で特に印象的だったのは、王寺方面に用事があった時に、これまで行っていたラーメン屋が一瞬で閉店して神座の郊外店に長蛇の列が出来ていた事だ。私の長男も好きで、王寺に行く時は必ず寄っていたのを思い出す。
昔神座の店主が出汁を採る容器に鍵で蓋をしていたのが印象的だった。４０年くらい前の出来事だ。テレビに出た店主が容器の中身を教えてくれたら、１千万出すと言っていたのを即座に断っていた。今でも鍵の中身を知っているのは数人だという噂だ。水はセルフ。
半チャーシュー煮卵ラーメン。おそらく人気ナンバーワンメニューだと思う。インバウンドの流れに乗って、値上げしていたのだが、同じラーメンチェーンの古潭が値下げしているのに、一向に値段を下げる気配はない。あくまで強面強気の勝負で行くつもりらしい。
追加トッピングでキムチを頼む。キムチと神座のスープはよく合う。
キムチをラーメンに載せる。美味しそうなビジュアル。
美味い！麺そのものは太麺ではないので、私の好みではない。しかし麺に絡むスープが美味しい。天理系スタミナラーメンを上品に洗練させたようなスープは唯一無二。神座によって天理系ラーメンが大阪で受け入れられるようになったと思う。まさに博多ラーメンに一風堂のような存在だ。
キムチと食べると美味さ爆発。元から入っている白菜はスープをより美味しくしていると思うが、夏はちょっと苦みがあって美味しくない。したがって神座のラーメンを食べるのは、白菜が甘くなる冬の今が旬。
煮卵も秀逸。広島から来た私のグルメな知人は、初めてこの店に来た時、煮卵のおかわりをしていた。半熟具合が確かにパーフェクト。美味いなあ。
たかが神座されど神座。私自身は大阪のチェーン店なら古潭のラーメンが好きだが、地方から友人が来て、美味しいラーメン屋に連れて行けという時は、この店に連れてくることが多い。麺より出汁重視というのが、今井と同様いかにも大阪っぽい感じがする。
美味しかった。ごちそうさま。
どうとんぼり神座 道頓堀店 （ラーメン / 日本橋駅、近鉄日本橋駅、大阪難波駅）
夜総合点★★★☆☆ 3.8
