江戸時代米はお金だった。財産は所有する米の量で評価され、弁当と言えば1個1合のおにぎりを2個竹の皮で包んで、後は漬物のみとかいう人生を送っていたのだ。このあたりの詳細は浅田次郎氏の一刀斎夢録に記載されている。美味しいご飯が食べたいという気持ちは我々のDNAに刻まれていると言っても過言では無いだろう。そのおいしいごはんがここにあると豪語する象印食堂。お手並み拝見。新しくできたなんばスカイオの6階にある。

 

カトラリーはシンプル。

 

人生ウーロン茶なのでウーロン茶を頼んだが、温かいお茶は無料だった。440円。老後2千万円貯めなければならないとするならば、余計な出費は控えた方がいい(笑)。

 

さっきの記述とは矛盾するが、折角なので一番豪華な象印会席3800円税抜きを頼んだ。

 

米は普通の白米。固めの白米。健康応援米、この日は金のいぶきをおかわり自由。象印の高級炊飯ジャーで米を炊くとどれだけ美味しいのか楽しみだ。

 

金のいぶきには胚芽が通常の約3倍もあるらしい。これを最後にたっぷり食べようと決意。

 

前菜。炙りホタテとゆり根の茶わん蒸しが冬らしくていい。

 

タイの昆布時締め季節のジュレかけ。鯛はしっかり昆布締めされており、野菜と食べるとなかなかいける。

 

味噌汁も手を抜いていない。

 

白米。標準的な白米を1膳目に、硬めに炊いた白米を2膳目にたべた。どちらも米そのものがかなり美味い。

 

御飯のお供。ホテルの朝食の様だ。

 

シイタケの肉詰め天ぷら。塩を付けて食べると美味い。

 

これがこの店のスペシャリテ。蟹の焼きおにぎり蟹と湯葉のあんかけ。なかなか美味い。あんかけは少し残して第2の御飯にかけた。

 

和牛ロースのローストビーフ。

 

ゴロゴロ野菜と鶏の和風ポトフ。私的にはこの出汁が最も美味しいように感じた。これも象印の家庭調理器で作っているのか?

 

〆は龍のたまごを2個頼み、

 

龍のたまごと金のいぶきのゴールデンコンビ。ミッキーマウス風に。金のいぶきは確かに胚芽が多い。

 

玉子かけ御飯その1。御飯の供もフル稼働して美味しく食べた。

 

ちょっと少なめになった金のいぶきに玉子かけ御飯その2。ブランド米とブランド玉子のバランスの取れた美味しさ。贅沢だなあ。

 

デザートの米のアイス。温かいお茶。

 
これだけ出て5000円フラット。なかなかコスパはいい。料理は奇をてらわず王道の和食を提供。料理が御飯を美味しく食べるための脇役に徹しているのは好感が持てる。御飯が主食、おかずは副食なのだ。ちなみにこのフレーズが小学校の時の家庭科の試験に出て、私は苦し紛れに御飯は左、おかずは右と解答して不正解。テストを返されても正解には気付かず、おかずは真ん中なのかと思っていた(笑)。
 
 
美味しかった。ごちそうさま。