長堀橋の北西にある橋本屋。土鍋カレーの人気店で、最近あまから手帖にも掲載されていた。開店前に常連客らしき人が並んでいたので後ろに並ぶ。
メニューは2種類。チキンとチキンバターココナッツ。ココナッツミルクがやや苦手な私にとってはチキンカレー1択になる。
しばらくすると暖簾が出て、店内へ。
店内はわずか4席。しかも入ってから気付いたのだが、コンロは3個しかなく、1度に調理できるのは3人まで。まさにカシミール状態。
注文を取りに来たので、店内の指示を参考に、チキンカレー、唐辛子2本、御飯大盛り、スパイスアップで頼んだ。唐辛子は1本で中辛3本で辛口。常連が一本で頼んでいたので、私も無理しない事に。
注文を受けた後で、ガラムマサラを器械で挽き始める。店内にはスパイスの香りが充満。空腹感がマックスに。土鍋を火にかけ、鶏肉とスパイスの大部分を入れて、一気に加熱。仕込んでおいた鶏と野菜のスープを加え、丁寧にかき混ぜる。
さらに残りのスパイスを入れて蓋をする。
運ばれてきたチキンカレーと御飯大盛り。
グツグツと加熱されたスパイスは、芳香を放ち、美味しそうだ。右上に入っているのはトマト。食べ方に、先ずカレーを食べ、時々トマトを入れて味の変化を楽しむとある。指示に従う。
美味い!挽きたてスパイスが加熱されることで、普段の何倍もの力を発揮し、口腔粘膜を刺激する。お腹が温まり、額にはじんわりと汗が。またトマトを一緒に食べると、グルタミン酸が加わりこれも美味しい。美味い美味いとスプーンが止まらない。
かなり食べ進んだ後、残りの御飯を土鍋に入れて、半熟卵を混ぜ合わせる。
美味い! 今度は味がややマイルドになり、カレーの旨みが前面に出てくる。味が変わって飽きずに楽しめた。
橋本氏は元バーテンダーで、調理経験はあるが、カレー店での修行はしていないとの由。カレーは香りと熱々だと思うという信条でオリジナリティーのあるカレーを生み出した。大変印象に残る味で
はまる予感。しかしランチ時にこの人気カレーの3席に滑り込むのはかなり困難。行ける時には行っておくというスタンスになると思う。
美味しかった。ごちそうさま。