西天満の蕎麦の名店そば切り 荒凡夫。老松喜多川の隣、中国菜エスサワダの斜め向かえという好立地。行ってみた。完全禁煙なので第一条件はクリア。

 

店内は和モダンや昭和レトロとは無縁の清潔だがシンプルなデザイン。次の日からラーメン屋さんでもできそうなシンプルさ。店は店主ひとりで切り盛り。右側の木箱に蕎麦が入っている。

 

蕎麦茶。カトラリーはシンプル。

 

さて何にしようか?メニューを見ると、周りの人はそば三昧ざるを頼んでいる人が多かった。しかし茶色い炭水化物を求める私には手挽き粗挽き十割しか選択肢が無い。1400円+大盛り500円。

 

先ず運ばれてきた蕎麦出汁。かなり少な目で塩味も強い。これは気を付けないと。

 

店主が木箱から貴重なものを取りだすように手挽き粗挽き十割蕎麦を出してくる。あれそんなに少ないの?と驚く位のトータルの蕎麦の量の少なさ。茹でた後、冷水で冷やし、丁寧に水切り。出てきた手挽き粗挽き十割蕎麦大盛りがこちら。美しいビジュアル。

 

確かに蕎麦殻が麺の中に入っている。間違いなく茶色い炭水化物だ。第二条件も完全クリア。麺の形状はそば切り 岳空の麺と似ている。

 

美味い!蕎麦出汁が塩辛い昔風なので、出汁を7割位付けて食べると丁度いい感じ。驚くべきことに十割蕎麦なのに蕎麦のまとまりが良く、そのことが喉越しをさらにアップさせている。すこし強めの蕎麦と出汁の香りが鼻腔から抜け、美味しさが爆発。江戸っ子だい、かかってきやがれという気分。あっという間に完食。

 

寛ぎの蕎麦湯タイム。蕎麦出汁はさらっとしている。

 

蕎麦そのもののクオリティーは今まで行った蕎麦店で最も高い気がする。その分大量には作れず、この日も午後0時の段階で手引き荒挽き十割蕎麦は売り切れていた。蕎麦前も含めて余計なものを全て削ぎ落として、蕎麦のクオリティーだけで勝負する店主のストイックな姿勢が多くの蕎麦好きの共感を呼んでいるのだろう。

 

 

美味しかった。ごちそうさま。

 

 

そば切り 荒凡夫そば(蕎麦) / なにわ橋駅北浜駅大江橋駅
昼総合点★★★☆☆ 3.8