坂町のとある路地に十割蕎麦の看板が。麺処信州多華。店主は強面だが、ぶっきらぼうなだけで根は優しい。

 

店内はカウンター6席のみの狭い空間。この空間で全面喫煙可はちょっと辛い。幸いなことに今までタバコ吸う人には出会っていないが。蕎麦茶。

 

メニュー。もりそば大を頼んだ。

 

店内には十割蕎麦作成装置が2台並んでおり、右の装置でこの機械用の蕎麦粉を撹拌し、撹拌された蕎麦粉を店主が左の装置に入れて蕎麦を作成。トコロテン方式で押し出されてきた蕎麦は太さが一定。これを店主が茹でた後、氷で冷やし客に提供。感じは冷麺館の冷麺作成装置に似ている。もりそば大。1200円。

 

店主がまずワサビだけで蕎麦の美味しさを味わってみてというので、指示に従う。蕎麦そのものはかなり上質で美味しい。蕎麦通を気取る人が他店で蕎麦の太さが一定では無いとコメントしていたが、この店ではそんな批評はありえません(嵐の桜井風)。

 

美味い!蕎麦の香りがちゃんとして、機械で作ったとは思えない美味しさ。喉越しもいい。唯一気になったのが蕎麦が白っぽかった事。十割蕎麦でも蕎麦殻含有量が多くないと茶色い炭水化物とは言えない。

 

蕎麦湯はサラサラタイプ。

 

隣りに座っていた女子大生風の女性が本物だーと叫んでいた。長年厳しい修行をした名店の蕎麦店主は、絶対にこのコメントに同意しないだろう。脱サラオヤジが明日からでも始められる蕎麦店。長年の修行が不要と主張するホリエモンあたりが喜びそうな店。

 

しかしもしこの機械に人口知能が付いて蕎麦粉の配合とそばの作成を気候や温度・湿度に合わせてやったら、あとはバイトの兄ちゃんがあるいはロボットがいたら、美味しい蕎麦を提供できる店が出現するかもしれない。5年後にはこの神の舌を持つと言われている(笑)私が本物だ―と叫んでいるかもしれない。

 

 

美味しかった。ごちそうさま。

 

 

麺処 信州多華そば(蕎麦) / 日本橋駅近鉄日本橋駅大阪難波駅
昼総合点★★★☆☆ 3.6