透明水彩 ポスカ白 金色ボールペン 赤ラメボールペン
下書きなしに 自由に描くぞ とかね…。
背景をグングン描くぞ とかね…。
ガッシュで描くぞとか
いいやアクリルだ とかさあ…。
欲張ってさあ…。
迷ってさあ。
で、描き始めたら 線引きで きちんとあたりをつけて
細かくきちんと
あれまあ、はみ出した
あらあら、マスキングが失敗したとかねえ。
とたんに、絵がダメな作品に思えてきてね。
「いやだわぁ…。まま、また私を捨てるの？」
声がして。
絵を見ると、るるが笑っている。
だからさ、金ラメペンでキラキラをいっぱいつけた。
赤いのもね。
緑と青は、出なかったよ。
ずいぶん長い間、忘れていたから。
画材の山…。
古くて、使えないようなねえ。
こんな人生よ。
「いいじゃないの」
と、るるの声
「いいじゃないのさ、ままには あたしたちがいるわ。
あたしたちを、いっぱい描いてよ」
るるが笑う。
るるってね、シュメールかなにかの
泥の板に書かれていた文章で
エンキだったか、忘れたけれど
地球で金を採掘するために来た彼らが
単純労働に嫌気ださして
泥をこねて 命を授けた 労働人間を作ったのよ。
それが「るる」
泥をこねたものだったか。
私さ、前から、るるって名前が大好きで、
そこの場所を読んで
少しがっかりしたのよ。
まあ、うろ覚え。
本はあるけれど、棚の代わりに積み重ねてあるわ。
こんなものよね。
エンキも、るるも、こんな知識、何の足しにもならないわ。
コロナもね。
深く考えない。
今を、今だけを考えて生きるの。
子銀ままは。
ちなみに「るる」って、漫画雑誌に連載されていた主人公の名前。
詳細は、忘却の彼方。
では。