★★★★☆
米軍基地のある街、岩国市が舞台。主人公は中学3年生の女の子。
学校や親や社会に疑問を感じ、決められたレールを歩むことに反発し、
でもびくびくして、虚脱感に襲われる。
そんなやり場のない気持ちが、ひしひしと伝わってくる。
檻を壊しても、また新たな檻があって、誰もが逃れられない。
それを呑み込んで、いなして、ときには矛盾を抱えながらも、
笑って生きていけるといいと思う。
突っ張ってパツパツになっていた主人公が、
最後は、いま自分がやりたいことだけ見つめているのがうれしい。
朝はだんだん見えてくる (名作の森)/岩瀬 成子
