★★★☆☆
アル中の主人公はどうしようもない社会の落ちこぼれなのに、ホットドッグをつくるのはすごく上手で、事件を解いていく手際も鮮やかです。だけど、お酒が抜けると手がぶるぶる震えるような人物なのに、モテすぎなのではないかと思います。ダメ男ほどいい女にモテるのでしょうか。
突然、新宿中央公園で起こったテロに遭遇するシーンで物語ははじまります。その凄惨さがずっと頭に残ったことが、どんどん読み続けてしまう原動力になったような気がします。だけど、犯人の感覚が平和な国の人々の哀しみからあまりに乖離しているので、読後感がいいとは言いかねます。
それにしても、いろんな人がつながりすぎ!その辺がリアルではないです。
テロリストのパラソル (講談社文庫)/藤原 伊織
