同じ職場で出産予定日の近い妊婦が2人。

同じ日に壮行会をしていただきました。

落ち着いたら会おうね、私たちはそう言って休みに入りました。

 

でも、分娩の際、私の息子は亡くなりました。

涙しかでない日々、そして涙すら出ない日々が延々と続いたものです。

 

何年も経ってその職場大勢で集まりがあり、彼女も来ることがわかりました。

私は早くに抜けなければならず、彼女は遅くにしか来れずで会うことはなく、

ホッとした自分を嫌悪したものです。

 

去年、あるきっかけで女性数人のLINEグループができました。

楽しみに約束をして、なぜだか当日彼女が熱を出して会うことができなくなりました。

時間の経過がそうしてくれたか、今度は不在を残念に思いました。

 

その直後、彼女の(下の)お嬢さんが高校生で吹奏楽部、フルートをしていることを知ります。

翌日は県の吹奏楽祭があり、うちの子たち出るから私は行くよ、えー私も観に行きますよー。

息子たち2校に挟まれてお嬢さんの学校というプログラムが組まれていました。

 

 

再会。

ホールの席で舞台の入れ替わりのときだけ話ができる、逆に言えば話をしなくてもいい空間。

彼女は何度も、こんなことが起こるなんて‥こんなに幸せなことって‥ 繰り返します。

 

災害などで生き残った人は、自分だけが生き残ってよかったんだろうかと思い詰めることがあると聞きます。

彼女もどうしていいかわからない感情を持て余したのかもしれないと想像します。

 

この夏、フルート息子の高校が市大会で残って県大会へ進みました。お嬢さんの学校もその市の大会を経て県大会へ。

一緒に行こう!

 

帰りにお茶していーっぱい笑いました。

今生きている子供たちが引き寄せてくれた縁。ありがとう。

今日は亡くなった子、天国で23歳の誕生日。宿ってくれてありがとう。

 

  この暑さ、お花屋さんいお花がなーい