koghのブログ -276ページ目

ベーシックインカムに賛成!の続き

ベーシックインカムに関する昨日の意見は、雑魚にとっては少々こたえる話かもしれない。だから書いた。僕が言っても説得力がない所がポイントだ。そこに意義がある。
ホリエモンこと堀江貴文氏、元マイクロソフト社長の成毛眞氏、金融日記の藤沢数希氏、アルファブロガー池田信夫氏、小飼弾氏など、錚錚たる頭脳が言えば、妬みそねみが大好きな日本人の反撃に遭う恐れがある。そしてそのネガティブな心理は、ずる賢い政治家の蓄財に利用される公算が高い。

あなたたちはもう成功して勝ち抜けしてるから、のんきなもんだよね。こっちは毎日満員電車で足踏まれて、得意先回って頭下げて、銀行に頭下げて、昼メシの牛丼に卵付けるか倹約するか悩んで、家では嫁さんに無視されて、子供にも尊敬されず、それどころじゃないんだよ。そんな夢物語みたいな話はいいから、税金下げて給料上げてくれよ。
まかせてください!消費税増税は私が絶対にさせません!当選した暁には、みなさんの生活のためにこの命捧げます!清き一票を!
ふぅ~、疲れた、こう暑くちゃかなわん。おい秘書、例の件、振り込みはダメだぞ。証拠が残るからな。二重底の和菓子で持ってくるように、ちゃんと指示しておけよ。それとハイチとチリの件、しっかりと私の映像が印象的に映るように、各局に指示しておけよ。あの裸足で歩いたシーンを使うように言っておくんだ、いいな。ぬかりなくな。

こんなストーリーは最悪だ。そこで救世主、僕の登場。僕のように何も持たない雑魚の口から出た話ならば、妬まれることなく耳を傾けてもらえるかもしれない。もうすぐ32才、貯金ゼロ、主な移動手段はドンキホーテで買ったママチャリの僕だ。ツイッターでは大好きな池田信夫先生にアルファブロックされている。それだけはちょっと悲しい。どうだい好感持てるだろ?

ベーシックインカムに賛成!

この世で一番タチの悪い犯罪者は、汚れなき無能な頑張り屋さんだ。しかも、彼らは法律に守られこそすれ、裁く法がない。何がひどいって、彼らが頑張れば頑張るほど、周りは迷惑なんだよ。そして、彼らはその事実に対して驚くほど無自覚なんだ。泥棒なんかより、よほどタチが悪いぜ。考えてみてほしい。こっちはもうお腹いっぱいでゲロ吐きそうだって言ってんのに、大切な身銭を切ってどんどんおごってくれるんだ。今日は僕のおごりだ、さあ、遠慮せずにどんどん食べてくれたまえって、次々と料理が運ばれてくるんだよ。オエップ。そして、自分はなんて親切な人間なんだろうって思い込んでる。ああ、恐ろしい。自分を犠牲にしながら、他人を苦しめる。こんなの自爆テロだよ。誰も得してないじゃないか!盗んだ金で腹を満たしている泥棒は、自分が得している分、よっぽどマシだ。そう思わないかい?

だから、ベーシックインカムの登場だ!最低限暮らしていける金を政府が与えてやるよ。雑魚は出しゃばらずにおとなしくしててもらいたいんだ、たのむよ。考えてみてくれよ。天気のいい日は公園で本を読んだり、ド平日に昼過ぎまで寝て映画を見に行ったり、週末はクラブで踊ったりナンパしたり、友達と居酒屋に飲みに行くのもいい。その程度のことは余裕でできるんだぜ?もちろん、俺もそうさせてもらうつもりさ。スティーブ・ジョブスやセルゲイ・ブリンやラリー・ペイジやホリエモンや孫正義とか、規格外のイカれたバケモン達が、その金の面倒を見てくれるって言ってるんだよ。最高じゃないか。反対する理由がどこにある?もしそれがちっぽけなプライドなら、捨てれば楽しいぜ!俺みたいにな!ガハハ!

RIP KURT VONNEGUT

テクノロジーはまったく素晴らしい。その意見に反対する奴は、きっとiPhoneを持ってないのだろう。お気の毒。進化進化進化。こんな調子で人類は一体どこへ向かうのだろう?
オゾン層を例に取ろう。地球が46億年の悠久の時をかけてゆっくりと慎重に育んできた酸素のフィルターだ。人類にとっての有用性は、わかりやすい所では、皮膚ガンから守ってくれるバリアーの役目を果たす。だが、人類は自らの手で、わずか50年やそこらでそれをぶっ壊し、風穴を空けてしまった。まるで、目的地までの最短距離を突き進めために、幼稚園に突っ込む暴走トラックのように。もう一度言おう。テクノロジーはまったく素晴らしい。使い方さえ間違えなければ。だが、間違いを犯した事がない人間など1人もいない。社長も大統領もダライラマもローマ教皇も、間違える。人間だからだ。ノーベルがダイナマイトを発明した時、人類の歴史は終わった。今の世界はおまけみたいなもんさ。さあ、パーティーはもうすぐお開きだ。最後まで大いに笑い転げようじゃないか。

カート・ヴォネガット - 国のない男

ちょうど30才を過ぎたあたりから、僕は自分のルーツについて少し考え始めた。そんな年を迎えたからなのか、両親の間に横たわる絶望的な深い溝の存在を知ってしまったからなのか、理由はわからない。だが、わかった事実が一つ。僕はきっと、巧妙に隠されてきたが、矛盾した価値観の中で育った。
母は芸術家肌の人間だ。たぶん楽しむ術に優れ、照れず、神経質で、きっと旅や自由やおしゃべりが好きだ。そしてその実体はただの専業主婦。親父の稼ぎがなければ、健康で文化的な最低限度の生活とやらを営む事すら難しかったかもしれない。母は父に就職した。
父はサラリーマンだ。サラリーマンという言葉をネガティブな意味で使いたがる人がいるが、そんな彼らが軽蔑する典型のようなサラリーマン。父はそんな人間だ。フィーリングは緊張でガチガチに硬直し、疑問を持たず、想像せず、サイコパスの大富豪達に刷り込まれた偽の幸せのための人生を盲信させられている。コツコツと積み上げるような農業的なルーティンは得意だ。目標が決まればそれに向けて努力する。その先に待っているのがどんな悲しい出来事だろうと。でも、あえて言わせてもらおう。親父が乗ってるそのバスは地獄行きだぜ。荒れ果てた荒野をひた走り、行き着く先も荒れ果てた荒野。やっと到着したと思ったら、振り出しに戻されたと錯覚するかもね。
そしてきっと、彼はもう引き返せない。気付いていながら降りないのか、本当に気付いていないのか、僕にはわからない。わかろうと努力はしたが、もうあきらめた。
だけど母も父も、兄や僕の事をとても愛していて、兄と僕もそうだ。その事に疑う余地はない。

おとといブックオフで買った本、「カート・ヴォネガット - 国のない男」を読み終えた。ちょっと犬同士の邂逅の場面を想像してほしい。この本を見つけ、2~3ページめくった時の僕だ。同種を見つけたと感じたら、犬も人間も同じだと思うよ。フィ-リングが生きているならばね。彼の想像力は大いに僕の鬱憤を晴らした。読みながら何度も爆笑したり、泣いてしまったり、爆笑しながら泣いてしまったり、泣きながら爆笑してしまったりした。自分でも驚いた。僕の絶望の原因は一体何なのか、ずっとわからなかったが、彼のおかげで少しその正体がわかった。人種も言葉も国籍もちがう、会った事もないお年寄りと、紙とインクと印刷技術と製本技術と輸送技術、それから彼が憂慮している化石燃料のおかげで。背中に貼られたFOOLと書かれた紙の存在を教えてもらったような気分かな。あ、そうそう、その意味をとても親切にわかりやすく翻訳してくれた金原瑞人氏も、きっとさぞかし素敵な人に違いない。原文のニュアンスを損ねないよう、さぞかし神経をすり減らした事だろう。

RIP KURT VONNEGUT,
HOW DO YOU FEEL OUTSIDE OF THE PLANET YOU LOVED?

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20年前の村上龍×ホリエモン×ひろゆき

たぶん20年位前、村上龍さんが確かRyu's Barというテレビでこんな事を言っていた。
「最初っから女の子と調子良く話せるような奴って、ムカつきません?そんな奴、大成しないですよ。だって、そういう事ができないから、勉強とかスポーツとか頑張ったりするんじゃないですか。 」

一方最近、ホリエモンさんとひろゆきさんの対談本「なんかヘンだよね…」にはこんなような事が書いてあった。
「金も才能もなくても、コミュニーケーション能力さえあれば、楽しい人生を送れる。家がなければ友達の家を泊まり歩けばいいし、金がなければおごってもらえばいい。その際に重要な資本になるのはコミュニケーションの能力である。 」

一見矛盾するような2つの意見だが、どちらも正しいように思える。あるいは、同じ意見に違ったアプローチをしているようにも思える。だが、なんだか時代の空気感の違いを感じさせる。

ホリエモン×ひろゆき 語りつくした本音の12時間 「なんかヘンだよね・・・」
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5 素直なんでしょう、この人たち。
2 1,000円は高い!
4 ふつうにおもしろい
5 この二人には
1 非常識を誇ることはかっこいいことではない