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今日から9月です、という挨拶とともに、のんびり季節の話題でもと思っていたのですが・・・
「国家公務員試験採用情報NAVI」において、今日9/1(木)付で、国家総合職(教養区分)の受験可能年齢の引き下げと、国家総合職・国家一般職(大卒程度試験)の合格有効期間の延伸について発表されました。
総合職試験(教養区分)の受験可能年齢引下げ及び試験地拡充について
総合職試験及び一般職試験(大卒程度試験)の合格有効期間の延伸について
国家総合職(教養区分)の受験可能年齢の引き下げは、人事院が検討中であることは既に報道されていましたが、決定に至ったようで、来年2023年度から、19歳以上から受験できるようになります。
大学2年生でも受験できる(年齢要件だけなら大学受験浪人していれば1年生でも)ということで、以前も書きましたが、青田買いここに極まれりといったところです。
ただ、これよりも規模の大きな改革?として、国家総合職・一般職の採用候補者名簿の有効期間が現行の3年間から5年間(国家総合職(教養区分)は6年6か月間)に伸びます。
人事院側の謳い文句としては、
「これにより、大学在学中に採用試験に合格した方が民間企業に数年間勤務して国家公務員への転職を目指す場合や、修士課程在学中に採用試験に合格した方が博士課程を修了して国家公務員への就職を目指す場合でも、採用試験を受験することなく官庁訪問を受けられるようになります。」
ということで、民間企業や、他の職種の公務員からの転職しやすさを図るのが主な目的のようにも思えます。
まあ一般論としては、労働市場の流動化、という観点からすれば悪くない試みではあろうとは思います。
ただ、各省庁の従来の採用態度から考えて、採用する側がどこまでこの制度の活用に積極的かで、受験する側のチャンスの広がり方は変わってきます。
現状いい人材の確保に苦心している官庁と、いくらでも若手が寄ってくる人気官庁とでは、相当に温度差がありそうですね。
いずれにせよ、就職先・転職先として、国家公務員という選択がよりしやすくはなるでしょう。