2023年度(以降)国家総合職試験の日程が前倒しされます | 彼の西山に登り

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【本文】

 

ここ数日は暑さも一服して、一頃に比べやや過ごしやすくなっています。

とはいえ、まだまだ暑い日が続きます。

面接試験や官庁訪問がある方は、新型コロナ感染予防はもちろん、健康管理に十分注意して本番に臨みましょう。

 

 

さて、

 

本日8/8(月)付で「国家公務員試験採用情報NAVI」に掲載されているので、ご存知の方も多いでしょうが、来年度(以降)の国家総合職試験の日程が前倒しされることになりました。

 

春に実施する総合職試験の試験日程が早まります!

 

曰く、

 

(1)人事院では、志望者の皆様がより早い時期に総合職試験を受験できるよう、春に実施する総合職試験の日程を現行より早める予定です。
 

【2023年の総合職試験(教養区分除く)】
第1次試験  :4月上旬
最終合格者発表:6月上旬

【2024年以降の総合職試験(教養区分除く)】
第1次試験  :3月中・下旬
最終合格者発表:5月下旬

(2)詳細な日程については、9月末頃を目途にお知らせする予定です。しばらくお待ちください。

 

 

これは、言わずと知れた、民間企業との人材獲得競争に対応するためです。

報道によれば、民間企業の内々定が解禁される6月1日と同時期に、合格者が官庁訪問できるようにするためだとのこと。

このところ毎年のように更新される申込者数の減少に、甚だしい危機感を覚えてのことでしょう。

 

ともあれ、来年度受験生の立場としては、従来より1次試験の時期がひと月程度早まることになりますから、それに向けて受験勉強計画を組み直す必要があるでしょう。

 

 

また、報道によれば、人事院が国会・内閣に制度見直しを報告した段階で、まだ正式決定ではないですが、国家総合職試験「教養区分」について、23年度から受験可能年齢を現行の「20歳以上」から「19歳以上」に引き下げる方針のようです。

2022年度中に正式決定する方針とのことです。

大学2年生でも受験可能になるわけで、「青田買いここに極まれり」の感を禁じ得ませんな。

 

どちらの改革についても、まあ、「できる範囲で最大限の努力」であることを認めるに吝かではないものの、効果が大いに上がるかどうかは微妙な印象です。

勤務条件の改善やら、人事体系の見直しやら、反発・抵抗が大きそうな問題を避けて通るとなると、こんなところなのでしょう。