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東京は暑い日が続いています。
新型コロナがまた広がりだしました。
特に面接試験に臨む方は、感染予防には十分注意しましょう。
濃厚接触者の待機期間が短縮されましたが、その待機期間が面接当日にぶつかってしまえばそれまでです。
さて、
去る7/29に令和4年度裁判所事務官試験の最終合格発表がありました。
最終合格した方は、まずはおめでとうございます。
ただ、採用に関してはこれからです。
希望の裁判所から提示が来ればいいですが、予想外の所だったり、そもそも提示がなかなか来なかったりと、成績上位の方以外は気がもめることが続きます。
判断に困ったCSS生は相談に来てください。
今後の推移についてですが、発表された一般職試験(裁判所事務官・大卒程度区分)の最終合格者数と倍率(1次試験受験者数÷最終合格者数)に、発表済みの採用予定者数と、私が計算した採用倍率(最終合格者数÷採用予定者数)を突き合わせると、以下のようになります。
管轄 最終合格者数 倍率 採用予定者数 採用倍率
札幌 83 4.0 15人程度 5.53倍
仙台 148 3.4 25人程度 5.92倍
東京 628 4.9 155人程度 4.05倍
名古屋 149 6.6 30人程度 4.97倍
大阪 231 7.0 65人程度 3.55倍
広島 136 4.6 30人程度 4.53倍
高松 80 5.1 20人程度 4.00倍
福岡 133 9.5 50人程度 2.66倍
合計 1588 5.5 390人程度 4.07倍
上記からうかがえるように、倍率(1次試験受験者数÷最終合格者数)が高い福岡高裁管轄区域、大阪高裁管轄区域は採用倍率(最終合格者数÷採用予定者数)が低く、倍率が低い札幌高裁管轄区域や仙台高裁管轄区域は採用倍率が高くなっています。
全国である程度合格点に大きな差が出過ぎないようには配慮しているでしょうが、その結果、試験で厳しく絞り込んだ分採用は比較的希望が持ちやすい所と、試験が緩やかだった分採用時が厳しい所とが分かれた印象です。
試験の倍率は高いが採用漏れの危険は低めなのと、試験の倍率は低いが採用漏れの危険が高めなのと、どちらが受験生にとっていいのかは見解が分かれるところでしょう。
ちなみに、試験も採用もどちらも厳しめの結果になったのは名古屋高裁管轄区域です。
東京高裁管轄区域は、結果的には試験・採用どちらも平均的だった印象です。
いずれにせよ、裁事の最終合格者は、これから採用までが長丁場な方が出て来ます。
併願した他の試験対策を並行しつつ、機会を待ちましょう。