模擬面接の重要性について・初歩の初歩 | 彼の西山に登り

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昨日、地上A日程の1次試験を受験した皆さん、お疲れさまでした。

これで市役所試験や国立大学法人等の試験までは、筆記試験は一段落という方が多いかと思います。
一方で、今後は面接対策の比重がどんどん高まってきます。

市役所等の試験でも、筆記試験の問題の難易度が平易になる一方で、大半の国家公務員試験と異なり、複数次の面接試験が普通な上、個別面接だけでなく、集団面接、集団討論、グループワークなど、様々な手法が用いられます。


公務員試験でも制度改革の度に面接試験の重要度(回数や配点比率)が上がっているにもかかわらず、公務員試験=筆記試験、というイメージはいまだに強固です。

確かに、筆記試験に合格しなければ面接試験に進めない、という意味では、筆記試験が重要であることに疑問の余地はありません。

また、「正答のある」筆記試験は、データとして整理しやすく、色々な意味で「ものが言い易い」ため、情報も積み上がっています。

さらに、特に国家公務員試験で顕著ですが、面接で絞る比率をできるだけ一定に保とうという傾向が強いため、倍率やボーダーなどの点で景気などの動きをもろに被るのが筆記試験であるという点で、第一の関心事になりやすいともいえます。※


しかし、何度か繰り返し書いていますが、公務員試験は就職試験です。
筆記試験に合格して、一定の学力を有することを示したとしても、就職試験としてそれ単独では途中経過に過ぎません。
面接試験に合格して採用内定まで到達しなければ、ある合格者曰く、筆記試験の勉強に費やした1年を面接時間の30分でパーにしてしまうことになります。

したがって、今までの努力を無駄にしないためにも、面接対策は極めて重要なはずですが、上記の「公務員試験=筆記試験」というイメージが災いしてか、この点に気づくのが遅れる場合が少なくありません。

今後は当分の間、折に触れて面接試験について書くことになると思いますが、今回は初歩の初歩として、

面接カードを書いた後が面接対策の本番である

ことを意識しましょう、ということを強調したい。

面接カード書きは、教養論文書きに類するノリで、面接対策の中では比較的熱心になる方が多い場面です。

しかし、それ自体が採点・選抜の対象となることも多い民間企業のESと異なり、公務員試験の面接カードはそれ自体が採点の対象ではなく、あくまでも面接の資料にすぎない場合がほとんどです。

もちろん面接カードは面接官の先入主になるものですから、おざなりに書いてはいけませんが、極論、面接カードよりも、実際に面接でどう見え、聞こえ、答えるかの方がはるかに重要です。

これを改善する必要がある方は、決して少なくない、というより、大部分の方は何らかの印象を形成するポイント(所作とか、癖の緩和とか、話し方とか、姿勢とか)で改善する必要があるか、改善すれば合格可能性が上がるところをもっていると思います。
いかに面接に正解はないとはいえ、受験生各々ここを改善すれば確実に合格可能性が上がる、というポイントはあります。
それを放置して、合否を偶然に任せるのは勿体ないことです。

しかし、上記のような印象を形成するポイントは、自分ではなかなか気がつかない場合がほとんどです。
模擬面接というのは、これを発見し、改善するために非常に重要です。
単に面接カードに書いた内容をしゃべる予行演習ではありません。

模擬面接の必要性を軽視せず、合格可能性を上げるためにもう一踏ん張り、努力を継続しましょう。



※例えば数年前の民主党政権下での採用抑制時も、しわ寄せは専ら(といっていいくらい)1次試験の倍率に及びました。もし来年度、イギリスのEU離脱決定辺りを要因として景気が悪化し、公務員試験志望者が激増したとしても、おそらく同じ処理になるでしょう。