今日から「戦後80年 壺井栄『二十四の瞳』~図書館情報学の世界から~」が睡鳩荘でスタートしました
今日から、企画展「戦後80年 壺井栄『二十四の瞳』~図書館情報学の世界から~」が、軽井沢タリアセンの旧朝吹山荘「睡鳩荘」でスタートしました。8月31日まで。無休。
本展は、壺井栄『二十四の瞳』に関する、1)直筆原稿(複製)、2)作品の初出掲載雑誌、3)初版本から各種の単行本・全集・児童書、4)研究書・研究論文、5)映画化・テレビ番組化された映像資料、6)映像資料の脚本・シナリオ・スチール写真、7)海外で翻訳出版された図書、8)『二十四の瞳』に関する観光グッズ等の、図書館情報学の視点により収集された多種多様な資料を、ざっと300点ほど、一堂に展示しています。
そのほか、壺井栄の自筆原稿や写真、壺井と交友のあった文学者とのやりとりの書簡、壺井の筆跡のある色紙なども飾っています。睡鳩荘の2階の4室すべてを使い、各部屋ごとに異なるテーマを設定して、『二十四の瞳』の世界を様々な角度から眺められるようにしました。
昨日、昼間から飾りつけ作業を始め、けさ未明の4時すぎまでかかって、ようやく終えました。あたりはもう明るくなっていて、鳥のさえずりが作業の終了を祝福してくれているように感じました。
今日は、展示資料の約99%を快くお貸しくださった大庭一郎氏(筑波大学 図書館情報メディア系)が奥様と開館とほぼ同時につくば市からお越しくださいました。いくつか修正をご指摘いただきましたので、すぐに直しました。
ともかく、無事に展覧会初日を迎えることができて、今はホッとしております。
余談ですが、今回、私は『二十四の瞳』を初版本の完全復刻版という本で読みましたが、この作品がいかにすぐれた作品であるか、あらためて実感しました。作品の背後に流れる作者の不戦への強い思いも感じましたし、大石先生の子どもたちを見る目のなんと優しいことか。大石先生と教え子たちとのやりとり、大石先生と先生自身の子とのやりとりには何度もはっとさせられる場面がありました。小説の後半部、「九 泣きみそ先生」あたりでは、あまりの感動で涙で目がくもり、読み進むことができなくなりました。
まだ読んでいない方は、ぜひ『二十四の瞳』のご一読をおすすめいたします。
ここには『二十四の瞳』初版本の表紙と睡鳩荘を載せます。初版は1952(昭和27)年12月、光文社刊です。 (大藤 記)

