6/28∼「戦後80年 壺井栄『二十四の瞳』∼図書館情報学の世界から∼」を旧朝吹山荘で開催します | 軽井沢高原文庫

6/28∼「戦後80年 壺井栄『二十四の瞳』∼図書館情報学の世界から∼」を旧朝吹山荘で開催します

 軽井沢タリアセンと軽井沢高原文庫は、6月28日から8月31日まで、旧朝吹山荘「睡鳩荘」において、企画展「戦後80年 壺井栄『二十四の瞳』~図書館情報学の世界から~」を開催いたします。

 壺井栄の『二十四の瞳』(1952)は、戦争と平和を見つめた文学作品として、戦後の長きにわたり、親から孫の3世代にわたって広く読み継がれてきた小説です。

 今回、戦後80年という機会を捉えて、図書館情報学の視点によって大庭一郎氏(筑波大学 図書館情報メディア系)が収集なさった『二十四の瞳』の網羅的コレクションをお借りして、一堂にご紹介します。

 香川県小豆島出身の壺井栄(1899-1967)が執筆した『二十四の瞳』(1952)は、第二次世界大戦前後の日本社会を背景として、瀬戸内海の一寒村の岬の分教場に赴任してきた若い女性教師と12人の教え子との交流を描いた感動的な作品です。

 1952年にキリスト教系の家庭雑誌「ニューエイジ」に10回連載され、同年12月に光文社から刊行されました。その後も複数の出版社から版が重ねられ、今日に至っています。

 また、1954年に木下惠介監督・高峰秀子主演で映画化されると人気を博し、原作『二十四の瞳』も多くの読者を獲得しました。『二十四の瞳』はその後もアニメーション、映画、ドラマなどにたびたび映像化され、私たちにとって、とても身近な文学作品となっています。

 なお、壺井栄は、1956年に中軽井沢・上ノ原に山荘を建て、それ以降、晩年まで毎年5月から11月頃まで山荘で仕事をしていました。その意味で、軽井沢にゆかりの深い文学者です。

 この展覧会が、平和を考えつつ、今を生きる私たちに様々なことを考えさせる契機となれば幸いでございます。

 今年に入って、すでに数回、大庭さんから多くの資料をお借りしましたが、おととい、『二十四の瞳』ロシア語版がベラルーシの辰巳雅子さんから大庭さん経由で当館に届きました。辰巳さんにお礼のメールを差し上げたところ、「拙訳書がその他の立派な書籍や貴重な展示品のそばに展示されることになるのは、大変光栄なことだと翻訳を担当した弊日本語教室の生徒一同大変喜んでおります。」との丁重なご返事をいただき、胸が熱くなりました。

 なお、展覧会の開催にあたり、軽井沢町教育委員会の後援、岩波書店、KADOKAWA 、講談社、樹村房、新潮社(五十音順)の協力をいただきました。厚くお礼申し上げます。

 展覧会期間は、夏休みの時期とも重なりますので(もっと大事なことは広島・長崎原爆の日や終戦の日が含まれていることですが)、ご友人同士、またご家族連れで、よろしかったらお出かけください。

 料金は、大人200円、中学生以下無料(※但し、軽井沢タリアセン入園料が別途必要となります)。会期中無休。「睡鳩荘」は軽井沢高原文庫から徒歩5分の所にあります。

 ここにチラシの表裏を載せます。本日、軽井沢高原文庫ホームページにも掲載しました。  (大藤 記)