本日より深沢紅子野の花美術館で「繪のある詩集~深沢紅子と軽井沢ゆかりの文学者たち~」が開始 | 軽井沢高原文庫

本日より深沢紅子野の花美術館で「繪のある詩集~深沢紅子と軽井沢ゆかりの文学者たち~」が開始

 本日より深沢紅子野の花美術館で夏季特別展「繪のある詩集~深沢紅子と軽井沢ゆかりの文学者たち~」が始まりました。軽井沢高原の野の花の水彩画約30点のほか、堀辰雄、立原道造、津村信夫、川端康成、福永武彦、石井桃子らとのつながりを、それぞれの文学者の挿絵・装幀・装画本などで紹介しています。

 料金は大人600円、小中学生300円。会期は10月21日まで無休。

 美術館の建物は、1911年(明治44)建築の元・軽井沢郵便局舎です。2008年に国登録有形文化財に指定。軽井沢高原文庫から徒歩5分のところにあります。

 この展示は、軽井沢高原文庫で「生誕110年 立原道造展」(7/13~10/14)が開かれるのに合わせて、深沢紅子が軽井沢で交流の深かった堀辰雄や立原道造といった文学者たちとの関係をあらためて紹介するものです。

 きのう、軽井沢は一日、雨でしたが、私は美術館の展示室で終日、飾りつけを行っていました。夜8時過ぎまでかかり、なんとか終えることができました。

 立原道造関連では、第一詩集『萱草に寄す』楽譜版(本物は現存するのは僅かです)、立原道造のパステル画2点、深沢紅子の故郷・盛岡に滞在中の立原道造が恋人・水戸部アサイへ宛てた巻紙の書簡、立原道造が戦前に一部だけ手製の詩集をつくり、それを立原没後に堀辰雄が立原の鎮魂の意を込めて限定180部制作した『堀辰雄詩集』など、貴重資料も展示しました。

 皆さま、軽井沢高原文庫の立原道造展と合わせて、この夏、ご覧になってください。 (大藤 記)