<補足>高原文庫の会(8/3) 平松剛一&平松混声合唱団「立原道造の詩を歌う」について | 軽井沢高原文庫

<補足>高原文庫の会(8/3) 平松剛一&平松混声合唱団「立原道造の詩を歌う」について

 今年は、軽井沢高原文庫では、「生誕110年 立原道造展 夭折の生涯を辿って」を、7月13日(土)~10月14日(月・祝)まで開催します。
 6月1日、軽井沢高原文庫のホームページに、立原道造展、高原文庫の会、高原の文学サロン、緑陰サロン、軽井沢文学さんぽの5情報を、アップしました。
http://kogenbunko.jp 

 ここでは、関連イベントの一つ、高原文庫の会について、若干の補足説明をさせていただきます。

 立原道造の詩はこれまで多くの作曲家にインスピレーションを与え、作曲されてきました。立原道造詩に曲がつけられた詩の数は、じつに100を優に超えるのを皆さまはご存知でしょうか。まさに立原道造は、詩と音楽とが出会う場所にいるのです。

 今回、ご出演いただく平松剛一(こういち)氏は、立原道造の合唱曲の世界では、伝説的な人物と言えるかもしれません。

 今を遡る44年前、1980年、平松剛一氏は「立原道造を偲ぶ会」第1回(東京・日本橋)で、当時指揮していた都立八潮高校合唱部で小林秀雄作曲「優しき歌」より立原道造詩「爽やかな五月に」「さびしき野辺」「序の歌」、および、萩原英彦作曲の3曲を歌われました。平松氏率いる皆さんは、その年のNHK全国学校音楽コンクールの自由曲でも立原詩「また落葉林で」を歌い、全国コンクール2位に選ばれました。翌年には、立原詩「爽やかな五月に」を歌い、全国1位に輝きました。

 平松剛一氏にとって、立原道造詩との出会い、そして小林秀雄作曲「優しき歌」との出会いは、その後の合唱人生を決定する大きな体験だったようです。

 なお、平松剛一氏は、第4次「立原道造全集」全6巻(角川書店)の編集委員の一人、詩人・故鈴木亨氏の甥にあたられます。

 平松混声合唱団は、1982年、平松剛一氏の基に発足。今年で結成42年を迎えます。全日本合唱コンクール金賞受賞。ウィーンで行われたシューベルト国際合唱コンクール第2位、及び特別賞を受賞。

 今回、立原道造にとってゆかりの深い軽井沢の地で、いま申し上げたように立原道造詩の合唱曲の世界では著名な平松剛一氏をお迎えして、平松氏が指導する平松混声合唱団(通称・ひらこん)のメンバーによって、立原道造の詩を中庭の落葉松林でアカペラで歌っていただきます。

 ジャンルにとらわれない様々な合唱活動を行っている平松混声合唱団にとって、ホールの外に出て歌うこと自体、珍しいうえ、さらにアカペラで歌うという、レアなコンサートになるかと思います。

 皆さま、どうぞぜひお誘いあわせの上、ご参加ください。

 なお、10日ほど前、私は東京・上野の東京文化会館で開かれた平松混声合唱団第39回定期演奏会TSUNAGUに行ってまいりました。皆さんの歌声に感動しました。 (大藤 記)

 

[立原道造展 関連イベント①]

高原文庫の会

「立原道造の詩を歌う」

歌とお話:平松剛一&平松混声合唱団

日時:8月3日(土)午後2時~

会場:軽井沢高原文庫中庭

料金:2500円/学生・友の会会員2000円

(※料金には立原道造展観覧料800円も含まれています。)

定員:100名

 

平松剛一氏

平松混声合唱団

 

 

【平松剛一】

東京藝術大学器楽科卒業。クラリネットを三島勝輔、千葉国夫各氏に師事。東京吹奏楽団等フリーの演奏活動を経て、中学、高校、大学の教鞭をとる。合唱指揮者としても卓越した信条と技術を持ち、都立八潮高校をNHK全国学校音楽コンクール全国金賞2回、全日本合唱コンクールにおいても全国銀賞2回、その他数々の賞へと導く。1982年平松混声合唱団を結成。主宰・指揮者として活躍。全日本合唱コンクール金賞受賞。ウィーンにおいて、シューベルト国際合唱コンクール第2位入賞、及び特別賞を受賞。これまでに39回の定期演奏会を始め、特別演奏会、スクールコンサート、CDレコーディングも多数行っている。2022年には平松混声合唱団結成40周年、合唱音楽生活50周年記念演奏会を開催する。多くの作曲家の初演を手がけ、高い評価を得る。その数、200曲以上にのぼる。全国各地で合唱講師を行い、全日本合唱コンクール審査員なども務める。

平松混声合唱団、ensemble LEMON指揮者。世田谷区合唱連盟会長。日本合唱指揮者協会会員。

 

【平松混声合唱団】

1982年平松剛一氏の基に発足。今年で結成42年を迎える。全日本合唱コンクール金賞受賞。

ウィーンで行われたシューベルト国際合唱コンクール第2位、及び特別賞を受賞。これまでに39回の定期演奏会を始め、特別演奏会、スクールコンサートなどを全国各地で行う傍ら、エイベックス、ポニーキャニオン、ビクターなどのCDレコーディング、日テレ『24時間テレビ愛は地球を救う』『世界一受けたい授業』などのテレビ・ラジオに出演。2000年には宝塚大劇場において、宝塚歌劇団との共演を果たし大成功を収め、2003年にも共演。また2010年7月には東京宝塚劇場にて共演する。第70回NHK全国学校音楽コンクール全国コンクール高校の部にゲスト出演。戦後60年を記念して、「さとうきび畑」を作詞・作曲した、寺島尚彦ファミリーと沖縄・平和祈念堂、北海道知床にてコンサートを開催、好評を博す。2014年9月に岩手県釜石市にて、ふれあいこんさぁとを行う。また青島広志氏との共演も数多く行う。この他にも、キム・ヨンジャ、氷川きよしとの共演などジャンルをこえた幅広い演奏活動を行っている。

オリジナルCD「瑠璃色の地球」、「ときめく命」、「時代」に続きポップスカバーアルバム「MY WAY~愛する歌があるから~」をリリースする。またこれまでに、多くの作詞家、作曲家との親交により、数多くの委嘱(初演)作品を手がけ、好評を博している。