寒中お見舞い申し上げます。 | 軽井沢高原文庫

寒中お見舞い申し上げます。

 寒中お見舞い申し上げます。皆さま、いかがお過ごしですか。

 私は、きのう、深沢紅子野の花美術館の関係で、今年1年間の展覧会やイベントの相談のため、東京の深澤家へ車で行ってきました。石神井公園の付近は、軽井沢よりもおそらく10℃近く高い、暖かい空気に包まれていました。作業着姿の人たちがクレーンに乗って、銀杏並木の枝落としをしているのを見かけました。

 深澤家では、イタリア家庭料理教室を主宰する加藤真夢さんが、都内のインド人経営の店で購入したというナンや、自家製カレーやサラダなどを用意して、待っていてくださいました。新年度の事業も決まり、ほっとして、再び上信越道を車を走らせ、夕方、軽井沢に戻りました。

 次に掲げる写真は、数年前、7月中旬頃に撮影した深沢紅子野の花美術館の外観です。玄関までの小径の両側にはアナベルが見事に咲き誇っています。アナベルは長期間、楽しむことができます。

 ところで、数日前、私は池波正太郎真田太平記館の運営委員会があり、上田市へ行っていました。軽井沢から車で約1時間。東京から池波家の方や台東区教育委員会中央図書館長、池波正太郎氏の秘書をされていた鶴松房治さんらもお越しでした。昨年は池波正太郎氏の生誕100年という大きな節目の年にあたり、ゆかりのある台東区や上田市では生誕100年を祝う特別展やイベントが盛大に行われました。私は真田太平記館委員も長いのですが、軽井沢高原文庫は遠藤周作生誕100年特別展をさせていただいたことは、本欄に以前に記した通りです。

 なお、同じ日、私は約40年来の知人の倉澤正幸さん(元上田市立博物館館長)が勤務する上田市公文書館を訪ね、併設する上田市立丸子郷土博物館の展示を約2時間、丁寧にご案内いただきました。その説明によって、国内では約4万年前から始まるとされる旧石器時代(黒耀石の産地が近くにあり。佐久市香坂から約3万7千年前の国内最古級の遺物が出土)や縄文時代、古墳時代をへて、明治から昭和初期の製糸業の全盛期を通過して、今日に至るまでの旧丸子町一帯の長い歴史を、私なりにざっと理解することができました。史跡・鳥羽山遺跡の曝葬や、依田社も記憶に留めました。

 明日から2月です。気温差の激しい、冬と春のせめぎあいの時期でもあります。体調管理に十分、気をつけたいと思います。 (大藤 記)