10/22開催の文学散歩2022②「晩秋の旧軽井沢を歩く」を当館ホームページにアップしました。 | 軽井沢高原文庫

10/22開催の文学散歩2022②「晩秋の旧軽井沢を歩く」を当館ホームページにアップしました。

 9月に入りました。今日の軽井沢は曇りのち小雨。台風11号の今後の動きが非常に心配になってきました。皆さまも、どうぞ警戒なさって下さい。

 さて、最近、2022年10月22日(土)に開催される文学散歩2022②「晩秋の旧軽井沢を歩く~旧軽井沢ゆかりの文学者たち編~」を当館ホームページにアップしました。展覧会を除くと、これが今年最後のイベントとなります。大正期から昭和30年代頃までにかけて、旧軽井沢に足跡を残した文学者たちのゆかりの場所を、晩秋の季節のなかに探索します。よろしかったらご参加ください。

 今日は、詩人の中村稔先生からお電話をいただきました。北軽井沢の山荘にしばらく前からご滞在とのことでした。中村先生の山荘は、もともとドナルド・キーン先生と非常に親しかった吉田健一氏の山荘でした。キーン先生が英語で会話を愉しむことができた唯一の日本の文学者は吉田健一さんだったと言われています。キーン先生は吉田山荘を訪れていて、軽井沢にいるキーン先生と北軽の吉田さんとの間には手紙のやりとりも頻繁に行われていました。

 稔先生は、「あんまり元気でない」「100メートル、200メートルくらいの散歩が難しくなってきた」とおっしゃっていましたが、お声はとても元気そうですし、お話は明晰でしたので、私がぶしつけにも「先生はいま、おいくつですか?」とうかがうと、「95歳です」と即座に返答があり、驚きました。野上弥生子さんのことや、親交のあった元岩波書店編集者の宇田健さんのことなどについても、話されていました。(大藤 記)