横須賀海仁会病院(現聖ヨゼフ病院)に関する資料調査 | 軽井沢高原文庫

横須賀海仁会病院(現聖ヨゼフ病院)に関する資料調査

 今日の軽井沢の気温は、最低が-8.6℃、最高が-0.2℃でした。外にいると、身がきりりと引き締まります。

 今日は、神奈川県から、横須賀市教育委員会生涯学習課の川本真由美さん、日本大学建築工学科助教の水野遼子さん、神奈川大学4年生の3人が、立原道造が石本建築事務所時代の1937年に設計に関わったとされる横須賀市所在の横須賀海仁会病院(現聖ヨゼフ病院)に関する資料調査のため、来館されました。当館がご用意した資料は、「海軍下士官兵家族病院新築工事設計図」青焼図面6枚ほか複数点。

 同病院は、1938年竣工で、建物本体が当時としてはモダンな逆アール状の曲線形に設計されています。雑誌「新建築」1938年7月号に「某病院計画案」として彩色外観パース(立原道造画)が掲載されたことでも知られています。

 82年という時をへて、横須賀海仁会病院(現聖ヨゼフ病院)は今春、同敷地内に新築され、業務はすでに引き継がれているとのこと。そして、これまでの古い建物はまもなく取り壊される見通し。他方、市としては、建て替えに伴い、歴史的建造物として既存の建物調査を実施し、記録を残すとともに、図面類などの資料を捜索しているとのことで、今回、横須賀市から当館へお問い合わせを頂いたのでした。
 なお、同病院の建築に関する報告としては、津村泰範さんの「『某病院計画案』顛末記」(「立原道造記念館」第51号、2009.12.29)に詳細な記述があります。 (大藤 記)