能の女 | 軽井沢高原文庫

能の女

  日経の連載コラム「能の女 十選」が本日、終了しました。私は毎回、楽しみながら読みました。

 筆者は小林健二さん(国文学研究資料館副館長)。室町時代に成立した芸能である能を、<女性をテーマにした絵画>を通してみてみると、意外や意外、敷居が高いと思っていた能が、私たちの感情の底にある何物かを象徴的に表現していることに、気づかされました。

 能絵鑑、絵巻、絵本のほか、上村松園「焰」、小林古径「楊貴妃」、菱田春草「砧」など近代日本画も紹介され、私は早速、実作を見たくなりました。とくに、トップに紹介された「焰」(東京国立博物館蔵)はいつか、きっと。

 なお、きのうは、南軽井沢のbe here nowというギャラリーで「ドローイング」展をあすから開く美術家の宮森敬子さんと、会場近くのフランス料理店「ブラッセリーNAKAGAWA」で一緒にランチをたべました。このお店、とても感じのいい店です。  (大藤 記)