春の日 | 軽井沢高原文庫

春の日

きょうの軽井沢は晴れ。予想気温は、最高が11℃、最低が-5℃。日中の気温が10℃を越すというのは、高原も本格的な春がもうそこまで来ていることを示しています。皆さまのところはいかがでしょうか。きょうは、当館の敷地内に移築した堀辰雄山荘、有島武郎別荘、野上弥生子書斎の窓を可能な限り、開けて、風を通しています。きのうは、一週間ぶりに休みをもらいましたので、加賀乙彦館長の『殉教者』(2016.4、講談社)を読むなどして過ごしました。地球儀を久しぶりに取り出し、1615年、江戸初期に、ペトロ岐部カスイが長崎からローマへ向けて旅立った航路を、ここがマニラで、ここがマカオなどと、まるで小学生のように確認しました。この小説は、構想30年、著者のライフワークと思われる書き下ろし作品。余裕のある筆使いで、独特の文体リズムがあります。宣教師たちの共通言語がラテン語であった時代。