石井桃子『子どもが本をひらくとき』
出たばかりの石井桃子『子どもが本をひらくとき』(2017.3.30、ブックグローブ社)という上品な造りの冊子を、昨晩から、急がず、一語一語かみしめるように、読んでいます。これは児童文学者の石井桃子さんが1984年5月12日、大阪府立国際児童文学館の開館に際しておこなったお話をまとめたもの。未発表の講演録。この中に、たとえばこんな話がでてきます。「本は私にとって小さいときから、もうとっても大事なものでした。」また、石井さんは、幼い頃のご自身の体験談として、こんなふうにも語られています。「子どもの頭というものは、文字を感じることができたし、見る こと、色の美しさを知ることができたし、文字を見ていなければ決して何も学んでいない、ということではないのですね。」石井さんの語りというのは、やさしく、誰にでも分かるようにお話をされているのが印象的です。