お雛様 | 軽井沢高原文庫

お雛様

館の周囲にある倒木などのおそれのある樹木の伐採のため、インターネットケーブルをしばらく切断していましたので、これを記すことができませんでした。お詫びいたします。いただいたメールも本日、拝見しました。皆さま、お変わりありませんでしょうか。この間に起こった出来事は、いろいろありますが、いろいろありすぎて、記しきれません。そこで、私的なことで、一つだけ記します。先日、よく晴れた日に、自宅でお雛様を飾りました。例年通り、自分ひとりで、飾りました。たまたま公文教育研究会が出している「文 MON NEXT」113を見ていたら、そこに色彩文化史の研究家・城一夫氏が、日本人の色彩志向は黄金を頂点とする極彩色志向と、「侘び」「寂び」の自然志向の二重構造になっている、と書いておられました。そして、お雛様の色彩美は、平安貴族の女性たちが四季折々の「景色」の変化や草花の彩りに合わせ、衣を重ねてその美しさを体感した「襲(かさね)の色目」に、その源流を求めることができると知りました。