フランソワ・ミッテラン恋愛書簡集 | 軽井沢高原文庫

フランソワ・ミッテラン恋愛書簡集

仏元大統領が生涯の愛人に宛てた1200通を超える書簡集が仏ガリマール社から日記とともに刊行され、話題を呼んでいるとの記事に興味を覚えました(朝日GLOBE2017.1.8[書店])。2期14年間にわたって大統領の座にあったフランソワ・ミッテランには第2の家庭があったとのこと。そして、二人の関係はいわば「公然の秘密」であり、任期中は74年にふたりの間に生まれた娘とともに、3人で政府要人用の館でくらしていたとのこと。すでに大臣職を経験したミッテランは46歳の時、19歳のアンヌと知り合い、死の直前までの33年間、公務の席から、旅先から、アンヌに手紙を送り続け、時には詩も添えられていたそう。今回の出版は、これまで極力メディアを避けてきたというアンヌの決断が背景にあるようです。なお、アンヌは優秀なオルセー美術館学芸員(19世紀彫刻が専門)として活躍した人。筆者(浅野素女)は、「ミッテランはまちがいなく文学者だった。彼のように愛を語れる政治家がほかにいるだろうか。本書は、急速に遠ざかりつつある手書き時代を締めくくる、記念碑的な恋愛書簡集だともいえる。」と結んでいます。