就労支援センターひゅーまにあ軽井沢が初の「RATTA RATTARR展」開催 | 軽井沢高原文庫

就労支援センターひゅーまにあ軽井沢が初の「RATTA RATTARR展」開催

きのう、当館から車で5分ほどのルヴァン美術館で開かれている「RATTA RATTARR展」という、一風変った展覧会をのぞいてきました。主催しているのは、「障がいのある方の就労をサポートします」をモットーに活動する、就労支援センターひゅーまにあ軽井沢。会場近くに昨年から同センターの施設ができ、障がいのある方が職場への就労と定着(就労移行)ができることを目指し、障がいのある方と生活支援員が一緒にクラフトやデザインといったいくつかの分野で、作品制作のトレーニングをおこなっているとのこと。うかつにも、私はこの活動を知りませんでした。今回の展覧会は、同センターの活動の一端である、絵画(デザイン)と機織(クラフト)の二つの部門を取り上げ、障がいのある方が実際に制作した作品(具体的には平面の絵画作品と鍋敷き)を紹介するという形で、ディスプレイされています。会場には、同センターの活動理念に影響を与えたというスウェーデンのFormverkstanを通じ、スウェーデンの障がいのある方が描いた絵画や、スウェーデンの機織り機や織物材料なども展示されていました。会場におられた生活支援員の一人、Oさんという若い女性とすこし立ち話したところ、彼女は東京オペラシティに3年、直島の福武財団にも半年おられ、現在のお仕事に就かれたとのこと。いまの仕事にやりがいがあります、とも話されていました。もう一人、会場におられた生活支援員のYさんという若い女性は、ヨーロッパや北欧の工芸作品を私的旅行や研修で見たり、学んだりなさった、とおっしゃっていました。私も会場をめぐりながら、障がいのある方がつくられた作為のない、非常に質の高い作品に、深い感銘を受けました。展示は2016.11.13~11.20まで。無料。なお、RATTA RATTARR(ラッタ ラッタル)というのは、ART ART ART ARTを分解して、再構成した言葉で、造語とのこと。