ヴァーサ号博物館 | 軽井沢高原文庫

ヴァーサ号博物館

ひと月ほど前、知人がストックホルムに行ってきたお土産ですと言って、VASA MUSEET(ヴァーサ号博物館)で買ってきたという奇妙なキーホルダーをくれました。昔の船に使われたと同素材と思われる紐を精巧に編みこんだ、小さなロケットのような形状のもの。ヴァーサ号博物館は、調べてみて驚いたのですが、スウェーデンが1600年代に建造し、1628年8月10日の処女航海の折に突風で難破した木造船を、333年後の1961年にストックホルム沖から引き上げ、最新の保存処理技術を駆使してよみがえらせたものを公開した施設。年間100万人以上の人が訪れるストックホルム一の人気スポットなのだそう。船の95%以上が当時のオリジナルのまま残されているというのも驚きました。全長69メートル。船の細部に施された彫刻や装飾も見事。知人はお嬢さんがこのたびスウェーデン人男性と結婚し、その式に臨むために夫人とストックホルムに行ってきたのですが、私も機会があれば、スウェーデンの古き良き大航海時代が凝縮されたようなこの博物館をぜひ訪ねたいと思います。