落葉美術館に行ってきました | 軽井沢高原文庫

落葉美術館に行ってきました

きのう、ふと思い立って、高速道を2時間ほど車を走らせ、長野県信濃町の黒姫高原にある落葉美術館に行ってきました。美術館といっても、通常イメージされる美術館と異なり、山が秋色に染まるこの季節に、自宅(元別荘)を1日だけ、美術館に見立て、落葉を細やかに描いた水彩画作品を展示するという、一風変った試み。絵の作者は『くだもの』などで知られる絵本作家の平山和子さん(81)。1989年以来、16年間、この試みが続けられ、平山さんが体調を崩されたため、一時中断していたのを、10年ぶりに復活させたのだそう。今回に限り、会期は2015.10.28-11.3の7日間。残念ながら、この試みはこれが最後との由。原画はとてもすばらしかったです。オオバヤナギ、ウリハダカエデ、オオカメノキ、カツラなどの落葉60点余りが、すべて原寸で、丁寧に描かれ、1階の2部屋、土間、廊下に、額装され、飾られていました。私は、絵の素材、アトリエ&生活空間、展示空間、そして季節感が、すべて調和したこのありかたに、これまで味わったことのない深い感銘を受けました。帰りに、近くの手打そば処「うえだ」で新そばを食べ、軽井沢に戻りました。