ヨハン・ホイジンガ『ホモ・ルーデンス』
先日来、ふと思い出して、ヨハン・ホイジンガ『ホモ・ルーデンス』(高橋英夫訳、1963年、中央公論社刊)を取り出し、時折、頁をぱらぱらめくっています。この本に出会ったのは30年余り前。この本が内蔵するものがとても大事であることは、すぐに直感しましたが、まだ自分なりに十分、咀嚼できていません。私は素人ながら、このオランダ人文化史家の仕事に関心を寄せてきました。高橋英夫氏の丁寧な解説によれば、この本の骨子はこうです。「人間のもろもろのはたらき、生活行為の本質は何であるか、人間存在の根源的様態は何かという問いに達したとき、ホイジンガの確信した結論は「人間は遊戯する存在である」―ホモ・ルーデンスHomo Ludense(遊戯人、遊ぶ人)という以外ではありえなかった。彼はこの「遊戯」を抽出してその内容・形式を検討し、それを一つの独立的、自律的な一般的範疇として定立しようとする。さらにその上に立って彼は、<遊戯ノ相ノモトニ>見た広大な人間文化史を思いえがいた。」この本には、芭蕉の俳句も取り上げられています。皆様も、いつか、機会があったら、手にとってください。