リア王 | 軽井沢高原文庫

リア王

シェイクスピアが英国ストラトフォード・アポン・エイヴォンに生をうけたのは1564年4月。つまり、昨年がシェイクスピア生誕450年という節目の年でした。この機会に、自身の貧しい文学的な知識と感性を少しでも養おうと、昨年からシェイクスピア全集(小田島雄志訳)を読み進めています。きのうは「リア王」を読みました。老王と3人の娘をめぐる物語。舞台はブリテン。次から次へと起こる悲劇に私は胸をつまらせ、うちのめされてしまいました。話が好転することに最後まで望みをつながせたひとり、三女コーディリアも最後に死に、そして巨人のような情念をもったリア王も死ぬという、この場合、考えうる限り、もっとも悲しい結末。人間の運命とはこうも残酷なものでしょうか。脇役として登場し最後まで王への忠誠を行動にうつすケント、両目を失うグロスター、道化などの存在が、わずかな救いのように思われました。