神谷美恵子生誕100年記念 読書感想文コンクール開催!
精神科医・作家の神谷美恵子の生誕100年を記念して、読書感想文コンクールが開催されます。主催は国立療養所長島愛生園ほか。「たくさんの方々に神谷美恵子の著作に触れていただき、豊かな人間性をはぐくみ、よりよく生きるための機会としていただきたいと願っています。」というのが趣旨。応募資格は中学生以上で、社会人、高齢者、視覚障害者等も歓迎。神谷美恵子の著作のうち一編を自由に選び、日本語で、400字詰5枚以内(電子データ2000字以内)で応募。締切は2015.1.5。詳しくは長島愛生園http://aiseien.go.jpまで。以下は、思いつくままの断片的メモです。神谷美恵子は父前田多門の仕事の関係で9歳から12歳までスイスのジュネーブで過ごし、そのためフランス語がもっとも身近な言語になったようです。後年まで、仕事や家事の合い間に自宅のピアノに向かいよく弾いていたのは、私の記憶違いでなければバッハのフランス組曲第5番・第6番。話は前後しますが、神谷美恵子は20歳前後の頃、結核療養で軽井沢の山荘に自己隔離し、そこで多くのヨーロッパ古典に原書で触れ、思索を深めます。その山荘のあった場所は、当館から車で5分ほどの所。神谷は生涯の間に複数の母なる存在の女性に出会いますが、その一人は軽井沢の山荘の隣人の、作家野村胡堂夫人のハナ。神谷の『遍歴』は自叙伝の試みであり、本人の精神遍歴を語っていて誠に興味深いものがあります。当館ではかつて、神谷家にご協力をいただき、神谷美恵子展を開催しましたが、そこではじめて私は神谷美恵子の全体像に触れることができました。こんなすばらしい女性がいたのか、という驚き。そこで受けた影響は今なお続いています。