「なだいなだとフランス」展、始まりました!
きのうから、夏季特別展「なだいなだとフランス~医者・哲学者・作家~」が始まりました。昨年6月に83歳で亡くなった作家・精神科医なだいなだ氏の初の展覧会。フラン留学日記、留学先のパリ国際大学都市で知り合ったルネ・ラガッシュさんへのフランス語による愛の手紙、一躍その名を世間に知らしめた『パパのおくりもの』原稿など、ほとんどが初公開となる貴重な資料約200点が展示されています。会場は八部構成。ユーモアとエスプリにくるまれた辛らつな社会批評や、晩年の老人党の活動などでなださんをご存知の方には、その背後に、アルコール依存症の臨床医としての長い経験や、パリに住居をもちヨーロッパと日本を絶えず行き来して柔軟な思考を鍛(きた)えてこられたこと、その深い家族愛などに、あるいは意外な感をもたれるかもしれません。フランス人にとってバカンスとは「人間が 元気に生きていくため必要なもの」の意。なだ氏と軽井沢の長い関係(1960~2012)も、そうした視点で考えてみる必要があるのかもしれません。ただ、なだ氏は軽井沢で集中して仕事をされていたようですが…。きのうは、ルネ・ラガッシュ夫人(鎌倉在住)、長女・由希さん(仏エクス・アン・プロヴァンス在住)、三女・千夏さん(仏グルノーブル在住)らが来館され、資料やキャプションなどのチェックをして下さいました。夫人からは「よく、これだけうまくまとめてくださいました」との有難いお言葉を頂戴しました。また出版関係の岩波書店前社長や、偕成社社長ら、江戸川アパートでなだ一家とご近所だったという方、鎌倉文学館の小田島副館長や種井学芸員らが早速、見に来てくださいました。みなさま、どうぞお出かけ下さい。なお、関連イベントとして8月9日に高原文庫の会、同24日に文学サロンがございます。内容はホームページ等でご確認ください。