アカシアの花
堀辰雄「美しい村」の冒頭を憶えていますか? そう、「6月10日、K…村にて」です。つまり、きのうのこと。「K」はもちろん軽井沢。書き出しで堀さんは、「御無沙汰をいたしました。今月の初めから僕は当地に滞在しております。」「毎日、気持のよい朝夕を送っています。」と書いています。主人公の僕は毎日のように、軽井沢の自然の中をそこらじゅう歩き回って、そうした中、まだ野薔薇が固い白い蕾をつけているのを目にしたりしています。ところで、この小説にも描かれていますが、今ちょうど、当館の裏庭はアカシアの白い花が満開を迎えています。この花は地元では房ごと天ぷらにして食べます。