6月に入りました 『荘子』<6月の風>
いよいよ今日から6月。今月が終われば一年の半分が過ぎたことになります。早いものです。以前、好きでよく読んだ『荘子』の中に、「鵬」伝説というのがありました。北の海に巨大な怪魚がいて、それが変化して鳥になると、「鵬」とよばれる。「鵬」の背中は幾千里あるかわからないくらい巨大で、季節風で潮目が変わって海が動くとき、この「鵬」は南の海へ移ろうとする。そのさい、「鵬」は、6月の風に乗って、去っていくというのです。不思議な事柄をよく知る斉諧という人の話として「逍遥遊篇」に出てきます。古代中国の「6月の風」はもちろん旧暦でしょうが、6月 の風がそうした特別な風であり、大きな変化を起こす風であるのを、この話は暗示しているのでしょう。