なだいなだ全集
この半月ほど、「なだいなだ全集」(1982~83、筑摩書房)13巻を身近において、時々頁をめくっています。各巻には著者自身による巻末解説がついていて、作品がどういう状況下で書かれたかを理解するのに役立ちます。作者は10年とか20年という時間をおいて、自作を冷静に眺めているのがわかります。「おっちょこちょ医」「TN君の伝記」は第5巻に収められていますが、名作の生まれた具体的背景を知ることができます。私が単行本で今も読んでいる「娘の学校」は第8巻ですが、その解説でなださんは「ぼくは、いかにやさしく書くか、を一生の仕事としてきた」と述べているのが印象に残りました。