朝倉摂さん死去 | 軽井沢高原文庫

朝倉摂さん死去

独創的な舞台美術・画家の朝倉摂さんが死去されました。謹んでご冥福をお祈り申し上げます。彫刻家朝倉文夫の長女。伊東深水門下の日本画家として出発、1960年代以降、仕事の中心を舞台美術に移され、その後のご活躍は皆さま、ご存知の通り。舞台美術家で文化功労者というのは、ほかにいらっしゃるのかどうか。私は残念ながら、一面識もありませんでしたが、山中湖に山荘をもつある方のところにうかがうと、すぐそばに山荘を構える朝倉さんのお話を時々、うかがったものでした。舞台美術というのは、舞台空間を構成する仕事ですから、美術館・博物館・文学館の学芸員が展示空間を構成するのと非常に似ています。大胆な発想と、繊細さの両極が、同時に求められます。もっと舞台を観て、学んでおくべきでした。蜷川幸雄さんは「日本的な美意識を斬新に再構成するのが実に上手でした」と語りました。