「リチャード二世」「夏の夜の夢」「ジョン王」 | 軽井沢高原文庫

「リチャード二世」「夏の夜の夢」「ジョン王」

シェイクスピア全集(白水社、小田島雄志訳)を読んでいます。シェイクスピア史劇の中で、「リチャード二世」はそれに続く治世を扱った「ヘンリー四世」二部作、「ヘンリー五世」、「ヘンリー六世」三部作、「リチャード三世」という作品群、つまり14世紀末からテューダー朝成立までの英国史を連続的に描いた作品群の最初に位置し、テューダー朝の最後の君主、エリザベス一世治下に生きたシェイクスピアから見れば自分に近い時代を主題にしたことになると解説にありました。一方、「ジョン王」は12世紀末から13世紀初めを扱い、やや特異なのだそうです。それはとにかく、私はもう一つの作品、「夏の夜の夢」にすっかり魅了されてしまいました。舞台はアテネおよび近郊の森。妖精たちが登場し、また王や貴族でない職人たちによる愉快な笑劇が挟み込まれ、詩的想像力に満ち満ちた作品世界をつくっています。おそらく古典の規則を逸脱した何かがここにはいろいろあるのでしょう。実際に魅力的な舞台、俳優さんたちによるお芝居を見てみたい!、そう思いました。