さまざまなお客様、最近の例から
開館し、小さな展示を行っていると、さまざまなお客様がお見えになるものです。最近の例。遠藤龍之介さんにお世話になったという女性がご友人と来館され、龍之介さんによろしくお伝え下さいとのこと。今夏は映画「風立ちぬ」の影響で堀辰雄山荘を移築公開する当館へもお客様が足を運んでいますが、新聞記事にコメントしていた池内輝雄先生に30数年前に大学で教わったという女性がご主人と来館され、池内先生にどうぞよろしくとのこと。また、女性3人でこられた方の一人は、立原道造の親友生田勉さん(東大教授)夫妻と親しかった方で、生田夫妻に仲人をしていただいたという88歳の方でした。終戦後まもなく、その方は追分に住んでいて、生田さんが追分の堀辰雄さんを訪ねた際、堀さんが一日30分しか話をすることができず、30分では話が足りず、5日ほど、その方の所に泊っていかれたという、60年以上前のお話をされました。きのうは、旧制高等学校記念館の藤波館長が奥様と、いつか来たいと思っていたのですと来館されました。昨年、北杜夫展で大変お世話になった館の館長さん。また、50代くらいの女性のお医者さんが来られ、父が加賀乙彦先生と二つ違いの医者で、父から加賀先生のことをずっと聞かされて育ちました、今度、娘が医学部に入ったので先生の作品をぜひ読ませたいと、新潮文庫の「永遠の都」シリーズを全冊、購入していかれました。このように、じつにさまざまな方々が、館を訪れてくださっているのです。しかし、今紹介した方は私たちが知りえたごく一部にしか、過ぎません。もっと多くの方々が、それぞれの思いで、訪れて下さっていることを思うと、本当に有難いことと考えなければなりません。