世田谷文学館「幸田文展」チラシの衝撃
いつも広報制作物に工夫を重ね、斬新さの「見える化」を怠らない世田谷文学館ですが、先日送られてきた「幸田文展」チラシにも驚かされました。新聞と同じ紙に、新聞と同じ一ページ大の表裏カラーで作り上げたものがどうも今回の幸田文展チラシのようです。紙面では、本展監修の堀江敏幸、森まゆみ両氏が紙上対談。幸田文のブックガイド「椋の木文庫」や「幸田家のレシピ」までついていて、楽しい読み物になっています。この形式だとまず、一般的なA4チラシの約4倍、情報量を載せることができます。それに加え、スペースが格段に増えた分、定型でない面白い情報を盛り込むことができます。これは今後、他館にも影響するのでしょうか。ちなみに、2,3年前、芦屋の谷崎潤一郎記念館がこれと同じ雰囲気の「谷崎潤一郎新聞」を発行、目をひきました。私はそれを休み時間などに何度も眺めていたため、谷崎が東京・日本橋蛎殻町で生まれ、関東大震災を機に関西に移住し、晩年に熱海に移りそこでなくなり、京都・法然院に葬られ、その墓の上には「寂」と書かれた文字が刻まれた石が乗っかっている、といったことを、日本地図を見るように理解できたのでした。そこではマンガが親しみやすさをうまくつくり出していました。